

地球に優しい木づかい住宅 兵庫の家 国土交通省「地域型住宅ブランド化事業」採択事業
「地球に優しい木づかい住宅」とは?
これから家を建てようとするとき
何を重要視して建てますか?
これから何十年と住む家を、流行の外観や内装、設備だけで決めていますか。 もっと大切なこと、それはその家が長く住めるような配慮の行き届いた家であるかどうか。
地球に優しい木づかい住宅は、平成24年度国土交通省補助事業によりグループ化された「兵庫の家」推進協議会が提案する「住む人と環境に優しい」住宅です。
今もっとも注目されている耐震性能や省エネ対策はもちろん、国が推奨する長期優良住宅にも標準対応しています。
また、兵庫県産木材製品をふんだんに使用することで、森林整備を進め近年頻発している土砂災害を未然に防ぎ、引いては大切な家族を守ることのできる住宅なのです。
「地球に優しい木づかい住宅」
共通ルール

「兵庫の家」推進協議会
組織図

共通ルール1
長期優良住宅
「質の良い住宅を建てて長く大切に使う」という考えのもと造られた住宅。耐久性・耐震性・省エネ性能など様々な工夫がなされています。
国士交通省認定長期優良住宅
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長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅
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住宅ローン波税を受けることができ、「長期優良住宅」は一般住宅よりもさらに優遇
入居年 | 控除率 | 減税期間 | 借入限度額 | 最大控除額 | |
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一般住宅 | 2022年・2023年 | 0.7% | 0.7% | 3,000万円 | 273万円 |
2024年・2025年 | 10年 | 0円 ※1 | 140万円 ※2 | ||
認定住宅 | 2022年・2023年 | 13年 | 5,000万円 | 455万円 | |
2024年・2025年 | 4,500万円 | 410万円 |
※1 2023年12月31日までに建築確認を受けた住宅、または登記簿上の建築日が2024年6月30日以前の住宅については、借入限度額2,000万円、控除期間10年間として住宅ローン減税が適用されます
※2 2023年までに新築の建築確認がされている場合
長期優良住宅8つのポイント
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耐久性
世代を超えて住み継ぐためにしっかりとした構造の家であること
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耐震性
地震に強く安心・安全な家であること
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省エネルギー性能
断熱材や創エネなど地球と家計にやさしい家であること
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維持管理・メンテナンス性
内装や整備を含めてメンテナンスがしやすい家であること
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可変性
居住者のライフスタイルに合わせて間取り変更などがしやすい家であること
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居住環境への配慮
各地域のまちなみと調和するように配慮がされた家であること
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住戸面積
暮らしやすい広さが確保されている家であること
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維持保全の期間・方法
定期的にメンテナンスされ、履歴がしっかりと管理されている家であること

共通ルール2
兵庫県産木材の有効活用
兵庫県産木材立木(杉•桧)
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流通確保が容易な小径木に絞り込み、製材ロスの削減を考慮
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用途別に最適な状況を検討
製材品が取れる丸太は製材工場へ

収納の内壁に使用することで、県産木材利用の見える化を図ります。また、本来木が持つ温度調整機能により収納環境を改善!
製材品が取れない丸太を選別し合板工場へ


共通ルール3
制振ブレース
揺れを抑えしっかり踏ん張り壁になる!
株式会社タツミ 「GO-TA(ゴータ)」
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流通確保が容易な小径木に絞り込み、製材ロスの削減を考慮
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用途別に最適な状況を検討

一般住宅における進行性破壊のイメージ
「GO-TA」なし
揺れの力を受け止めやすい
建物の各所に直接負担がかかるため、徐々に耐力が削られます。耐震化により耐力壁が増しても、かえって建物が受けるエネルギー(応答加速度)が増大する場合があります。

制振ブレースを取り込んだ場合のイメージ
「GO-TA」あり
揺れの力を逃がしやすい
建物が傾きはじめると摩擦力が生じ、「GO-TA」が強いブレーキをかけて、建物の損傷を和らげます。耐震性が高く壁量が多い建物にも効果的です。

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阪神・淡路大震災を経験し、住宅の耐震性能が向上したが、余震が大きくても大丈夫?
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長期優良住宅制度が開始し、30年間の維持管理義務があるが、新築時の耐震性能を保持できるのか?

共通ルール4
通風日照シュミレーション
快適なくらしを実現する、窓の考え方
YKK AP株式会社「窓採りデザイン」
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地域の気候や風土に合わせて、住まいにとって適切な窓選びとレイアウトを考えるシステム
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アメダスデータを基に建築地の環境を調査
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「風の通り道」と「太陽光のコントロール」を建築前にシミュレーション
通風シミュレーション
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POINT ❶
地域の風向きを知り風の入口と出口をつくる
人の居る場所に風の通り道をつくるように窓をレイアウト
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POINT ❷
家の中に風の通り道をつくる
個室や脱衣室など閉めきってしまうドアにはランマを付けるなどの工夫を
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POINT ❸
窓を選んで風を導く
壁に沿った風を取り入れるにはたてすべり出し窓や出窓の袖部植栽による袖壁などを利用
お盆くらいの暑い日に、家の中で風がパーっと入ると涼しく感じることはありませんか? 温度が変わらなくても「涼しさ」を感じる清涼感。
この体感的な涼しさは、ちょっとした工夫で家の中に取り込めるものなのです。
日照シミュレーション
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POINT ❶
二面にムラのない採光
太陽の動きを把握して、方位に応じた日射遮蔽の方法をご提案
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POINT ❷
北面の採光を活かす
直接日光の入らない北面の採光は、断熱性の高い窓を使って有効に取り入れる工夫を
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POINT ❸
窓を選んで風を導く
南面の大きな窓がある部屋から光を廊下や北面の部屋まで活かすため、採光性のある素材を使った建具を使用し、明るさアップ!!

太陽の動きは季節でも時間でもかわりますよね。
浴びたくない光と、お部屋を明るく暖かくする気持ち良い光とをうまくコントロールし、快適な空間をつくりましょう。
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変化に富んだ気候
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多種多様な地形

共通ルール5
第三者(建築士)による定期点検
履歴保管システムを活用した維持保全管理福井コンピュータアーキテクト(株)
一般財団法人ベターリビング
第三者(建築士)定期点検による信頼性確保 (株)ユナイテッド・インスペクターズ
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第三者(建築士)による定期点検を実施し、信頼を確保
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点検日をシステム管理し定期点検通知を検査会社に送信することで点検漏れを防止
定期点検内容
引渡後2年・5年・10年と3度の定期点検を行います。その都度報告書を作成し、履歴保管システムへアップロード。
住まい手の皆さまは、随時閲覧が可能です!
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❶
点検日時が決まった時点で施工者へ報告
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❷
点検時に依頼された内容(建具調整・補修等)は施工者へ報告


「地球に優しい木づかい住宅」認定書の発行
「兵庫の家」推進協議会では、地球に優しい木づかい住宅でご購入頂いたお客さまに認定書を発行しております。
この認定書は、住宅施工の際に使用された兵庫県産製材品を、スギ立木の数量に換算したときの使用本数を証明するものです。
(本数についてはあくまで目安です。実際の使用本数と異なる場合もございますのでご了承ください。)

なぜ国産木材を使うことが地球に優しいの?
現在の日本は、「国産木材が利用されないことによるかつてない危機」に陥っています。これは木材価格の低迷等による厳しい林業情勢が続く中で、森林に必要な整備が十分に行き届いていない為です。ヤブと化した森林では、生息する生物の種類も少なく、森林に期待される「水を浄化する力」「水を蓄える力」「土壌を保持する力」が失われつつあります。つまり、森の力が弱まっているのです。この弱まった力を復活させる為には、森林整備(計画的な伐採)が必要不可欠であり、森林面積が県土面積の67%と言われている兵庫県も例外ではなく、つまりは国産木材(県産材)を使うことは地球に優しいと言えるのです。